笑気麻酔
Medical
笑気（しょうき）麻酔とは
歯科治療で痛みや不安、気分が悪くなる、血圧が上昇したりといった不快症状のほとんどは治療に対する不安感や恐怖心が原因です。
笑気麻酔（しょうきますい）は、鎮静、睡眠、鎮痛作用を持つ笑気を吸入することで、リラックスした状態で治療を受けることが可能となります。
特に従来の歯医者さんによくある「麻酔が痛い」というイメージとは違い、鼻から吸入するだけなので痛みはなく、不安感や恐怖心といった治療時のストレスを和らげることができます。
笑気（しょうき）麻酔のメリット
リラックス・睡眠・
鎮痛作用があります
鎮痛作用があります
笑気は吸入麻酔薬の一種で弱い鎮静・睡眠作用と鎮静・睡眠作用と鎮静作用を持っているところが特徴です。
吸入中止後数分で
帰宅可能です
帰宅可能です
吸入すると速やかに効果を表し、中止すれば直ちに排泄されるという性質を持っています。そのため吸入中止後数分で帰宅可能です。
呼吸器や循環器、肝臓に
ほとんど影響を与えません
ほとんど影響を与えません
多くの薬剤は肝臓で分解され、薬理作用の注意が必要ですが、笑気は体内でほとんど分解されません。また肺や心臓に障害を持つ患者様にも安全に使用できます。
笑気麻酔（笑気吸入鎮静法）の流れ
1
笑気麻酔の説明をします
笑気麻酔を行う前に、笑気についての説明をします。
笑気麻酔を望まない場合は使用しませんのでご安心ください。
2
鼻から笑気を吸入します
通常の麻酔のような注射ではなく、笑気を鼻から吸引し、そのままの状態で数分待ちます。
3
数分で鎮静状態になります
笑気麻酔は吸入すると数分で効果がでてきます。「手足がジンジンする」「体がポカポカする」といった、リラックスした状態となります。
4
吸入したまま治療開始
笑気を吸入したまま治療を開始します。治療中、痛みがあるようなら局所麻酔も行います。
5
治療完了、笑気吸入を中止します
治療が完了したら、笑気吸入を中止します。10分ほど様子を見て異常がなければ帰宅可能となります。
よくあるご質問
- 副作用はありますか？
- 笑気ガスは毒性がないため、副作用はありません。短時間で体外に排出される笑気ガスは患者さまの負担も少なく治療ができます。
- 治療後に車の運転をしても大丈夫ですか？
- 車の運転は可能です。ただし、治療後の安静を少し長めにとらせていただきます。
- 笑気麻酔が使えない疾患って？
- 笑気麻酔は極めて安全性の高い鎮静法ですが、中耳炎で治療中の方、2ヶ月以内に眼科手術を受けた方、妊娠初期の方、過呼吸発作の帰往がある方は注意が必要です。思い当たる方は診察の際にご相談ください。
- 全身麻酔とは違うんですか？
- 笑気麻酔は患者様を「眠らせることなくリラックスさせる方法」です。笑気を吸入中でも呼びかけに答えることが可能です。反応を見ながら治療が行えるので、患者様にとっても歯科医師にとっても安心できる方法です。
- 笑気麻酔は拒否できますか？
- もちろん可能です。診察の際の説明を聞いてからの拒否もできますのでご安心ください。
笑気麻酔の費用
治療が自費診療でなければ保険適用となります。
- 保険内：約800〜2,000円（税込）
- 保険外：約5,500円/時間（税込）